氷見イタセンパラアクアツーリズム

AQUA TOURISM

NEWS

イタセンパラ最新情報

ITASENPARA

イタセンパラとは

イタセンパラとは、コイ科タナゴ亜科タナゴ属に分類される国指定天然記念物の淡水魚です。
生息地は、氷見市の一部河川・大阪府の淀川水系・愛知県の濃尾平野に限られ、個体数が減少しており現在は絶滅危惧種に認定されています。

イタセンパラの特徴

HABITAT

生息分布

LIFE

イタセンパラの生活史

貝から出たイタセンパラの仔魚は、6月の終わりまで、田んぼから流れてくるミジンコやワムシなどの動物プランクトンを食べて、
1週間に5mmずつ大きくなります。
7月になると田んぼに水が無くなるので、7月から8月の間、イタセンパラは川の中にたくさんあるケイソウという植物プランクトンを
食べるようになり、9月に産卵期を迎えます。

REASON

氷見で生息できる理由

なぜ、氷見市で多くのイタセンパラが生息できるのでしょうか?
その理由には、イタセンパラの生態と氷見の農業と地元の暮らしが大きくかかわっています。

万尾川と田んぼ

万尾川の水を田んぼに使う

実った稲と万尾川

万尾川と稚魚
春から夏にかけて万尾川の水は周辺の田んぼの用排水として利用されており、
田んぼから万尾川へイタセンパラの餌となる動物プランクトンが豊富に流れます。

期間:春〜夏

春〜夏の川が深い様子

イタセンパラの稚魚

万尾川と成魚

イタセンパラの産卵期となる秋には、田んぼに水を引く必要がないため、万尾川は約30cmと浅くなります。
30cm前後の深さになることで、サギやオオクチバスの侵入を防ぎ、安全に卵を産むことができるのです。

期間:秋〜冬

秋に川が浅くなった様子

イタセンパラの成魚

イタセンパラと農業

イタセンパラ生息河川は多くの水田が維持しており、地域住民の稲作により、イタセンパラや二枚貝の生息環境が維持されています。
つまり、地元の人々の農業と暮らしが、イタセンパラの保護に繋がっています。

AQUA TOURISM

イタセンパラ
アクアツーリズム

氷見イタセンパラアクアツーリズムとは、イタセンパラの生態や生息環境の理解を通じて、
氷見の農業や暮らしの豊かさを再認識することを目指した新しいツーリズムです。

PROTECT

イタセンパラを
守るためにできること

氷見の農業を守ることがイタセンパラの生息環境の保全につながります。

万尾川でのイタセンパラ調査を体験してみませんか?登録者にはピンバッジをお渡しします。

氷見市ふるさと応援寄付金(ふるさと納税)では、寄付金の使い道に「豊かな自然環境の保全」をお選びいただけます。
みなさまのご寄付がイタセンパラ保護につながります。
お礼の品には「氷見の寒ブリ」「お刺身」「氷見うどん」などがあります。

「♯氷見イタセンパラアクアツーリズム」をつけてSNSに投稿して仲間をみつけよう。

登録者バッジ

FOOD CULTURE

淡水魚食文化について

人と淡水魚の関わり

江戸時代、氷見市では、フナやナマズを十二町潟で捕獲し、御用魚として殿様に献上していました。
(窪村鑑帳 天明5年 1785年)
しかし時代が進むにつれ、淡水魚を食べるという文化は廃れていきました。 現在でも上久津呂地区など、一部の地域では、寒ブナやコイを使った郷土料理が食されています。
寒ブナの郷土料理
コイの郷土料理

OBSERVATION

観察できる場所

イタセンパラ保護池

平成15年度からイタセンパラの繁殖に取り組んでいます。
今では毎年2000個体の稚魚が確認できるようになっています。
保護池では無農薬のお米(イタセンパラ米)を栽培し、収穫されたお米はひみラボ水族館で白米やポン菓子として販売されています。

HIMI-RABO

ひみラボ水族館

イタセンパラをはじめとして、地域の自然や身近な淡水魚を見ることで、自然に対する興味関心を高めてもらうことを目的とした「地域密着型水族館」です。
氷見の川に生息する淡水魚やミニブタのえさやり体験ができます。

営業日スケジュール

開館時間 : 10時~15時30分
休館日 : 月曜日(祝日の場合は翌日休館)・冬季休館(年末から3月19日まで)
入館料 : 無料

AQUATIC LIFE

イタセンパラ生息
河川に住む水生生物

捕獲禁止の水生生物

イタセンパラとミナミアカヒレタビラはそれぞれ法律や条例により許可なく捕獲することが禁止されています。
また、オオクチバスも生きたままの個体の移動は法律により禁止されています。

展示生物ギャラリー
写真で紹介した水生生物以外にも、
ひみラボ水族館では、
氷見に生息する
水生生物を展示・紹介しています。